脱毛の歴史

脱毛の歴史

脱毛の歴史

 

古代

 

人類の歴史において考古学的には脱毛は2万年ほど前から行われていたと推測されています。鋭利な石器や貝殻で削り取っていたと考えられています。

 

紀元前4〜3世紀ころには脱毛剤が存在していました。美観や宗教的な目的で香料を混入した粘り気のある油脂などをもちいた方法です。

 

古典的な脱毛剤 Rhusma turcorum は硫黄、石灰、澱粉などを水でペースト状にした脱毛ワックスのようなもので、ハーレムの女性たちに使われていたようです。

 

宗教的な目的や見た目から体毛の切断や除去が行われていました。

 

紀元前3世紀頃のシュメール人はピンセットか毛抜で脱毛、古代アラビア人は縄のヨリを利用して脱毛していたと言われています。

 

古代ギリシヤの出土品の中には青銅製のピンセットが有り現存しています。

 

紀元前70〜30年頃のクレオパトラ7世などのプトレマイオス朝の埋蔵品の中にも青銅製のカミソリが存在しています。

 

 

成人男性はヒゲを生やしているのが当然と考えられていましたがローマでヒゲを剃るようになり体毛も取り除くようにもなりました。

 

ローマの公衆浴場では体毛を抜く行為が行われていたようです。

 

顔や体毛を取り除くことは後期な地位を表すステータスとしてシンボル化されていきました。

 

 

日本の脱毛

 

日本では平安時代(8〜12世紀)にはまぐりの外縁部で額の生え際の毛を抜いていました。

 

江戸時代には主に遊郭の女性の間で陰部の処理が流行っていました。軽石の間にはさみこすって切ったり、先行の火で焼いたりして処理していたようです。

 

 

近代

 

永久脱毛を目指し、様々な脱毛法が模索されました。

 

19世紀には肌に硫酸などの薬品を塗って毛を抜いたり、毛を抜いた後の毛穴に汚れた針を刺したりと様々な脱毛法が行われました。

 

毛穴に炎症をおこすことで塞いでしまおうとしたのです。しかし実際は多くの人が肌を傷つけ醜い痕が残りました。

 

1875年にアメリカの眼科医が逆さまつげの治療に電気分解法を初めて行いました。

 

 

20世紀

 

アメリカでは1907年から50年間X線を用いた永久脱毛を行っていましたがシミ、シワ、キズなどの副作用が見られ、又脱毛後10年から35念の間に皮膚にケロイドやがんが多発しています。

 

1916年にニューヨークのPaul N, Kree氏によって電気分解法の技術が開発され電気脱毛が広く認知されるようになりました。

 

1983年にはハーバード大学のRox Anderson博士が「選択的光熱融解理論」を発表し、この理論からレーザー脱毛の研究が進みました。

 

 

フランスでは高周波脱毛法が開発され、電気分解法を組み合わせたブレンド脱毛法が開発されました。この機械は日本にも輸入され、主にエステティックサロンにおいて施術が行われるようになりました。

 

 

脱毛の今

 

 

1996、 Andersonらのグループがレーザー脱毛理論を発表し、1999年、FDA(米食品医薬品局)が脱毛用レーザー機器に対し、その安全性を認め、販売を認可しました。

 

 

(15のレーザーおよびパルスライト(光)脱毛機に販売許可を 、その中で6のレーザー脱毛機だけに対して「永久減毛」という表現を使用することを認めています。)

 

 

1997年には、日本にレーザー脱毛機が導入され、皮膚科・美容外科などの医療機関によって、施術が行われるようになり現在に至っています。

 

 

このように文化的には古代から体毛を取り除く慣習がありましたが肌を露出することが多くなりわきや腕、脚等目立つ部分の脱毛が一般化し、最近では身だしなみとして考えられているようです。

 

わきや手足の脱毛がポピュラーに成るに従い、普段は目につかない他の部分にも脱毛が及びVIO脱毛、全身脱毛をする女性も増加してきました。

 

ひげ脱毛をする男性も増えています。

 

身だしなみとしてではなく、逆さまつげや小耳症、多毛症などの医学的な理由での脱毛も行われています。

 

 

脱毛の方法と問題点

 

脱毛の方法は毛抜、ワックス脱毛、ハリ脱毛、レーザー脱毛、光(パルスライト)脱毛、家庭用脱毛器等色々な方法があります。

 

針脱毛やレーザー脱毛は医療行為なので資格のある医師出ないと行えません。しかし医師免許を持たない者が脱毛行為を行い、問題となったことも有ります。

 

現在では脱毛業界団体の再編や検討を経て対応していますが、違反をする店舗が全くないわけではありません。やけどなどのトラブルにあい、医療機関に駆け込む人も絶えません。

 

医師法違反で逮捕される事件もあるので脱毛する場合にどこでするのかは慎重に選ぶ必要があります。

 

 

レーザー脱毛と光脱毛

 

医療レーザー脱毛は、毛根部にある色の濃いメラニンに反応するレーザー光線を照射して、毛根およびその周囲組織を選択的にダメージを与えて脱毛していく方法です。

 

レーザー光線を使用した脱毛は医療機関でしか行うことができず、エステティックサロンなどで行うことは禁じられています。

 

現在存在する脱毛法の中で最も確実で効果のある方法と言われており、また、医療機関で行う治療行為にあたるので、アフターケアーも安心です。

 

 

主にエステサロンで施術されているのは光(パルスライト)脱毛で、レーザー脱毛とほぼ仕組みは同じです。

 

レーザーのように単一の波長ではないので広い範囲の波長を出す光にフィルターをかけ、濃い色に反応する光だけを取り出して脱毛しています。

 

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